安部公房

感想

“覗く”ことに疲れていませんか?『箱男』の感想

『箱男』を読了。自らを社会から切り離し、段ボールを被って生活する「箱男」の手記の話。 手記の書き手も時間軸もころころ変わるし、現実と妄想が入り混じっていてすごく読みづらいんですが、安部公房先生の鋭敏な言語感覚に脳が馴染み始めてからは「美術館...
感想

不条理と向き合おう。『壁とともに生きる: わたしと「安部公房」』の感想

『壁とともに生きる: わたしと「安部公房」』を読了。 『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんが安部公房を推す本。 安部公房はずっと気にはなっていたものの 「メタルギアの段ボールを被るシステムは『箱男』のオマージュだ!」 みたいなエアプば...