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「だからこそ、わたしたちは死ななければならない。」『ハーモニー』の感想

『ハーモニー』を読了。 人類が病を克服した高度医療社会で自殺を図る3人の少女の物語。日本SF大賞受賞作。 プログラミングコードとともに記述されるストーリーは"誰"の物語なのか。これを読んでいるのは"誰"なのか。意味の分からなかったコード形式...
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こんな私にも、すっと入ってくる青春文学『吉祥寺の朝比奈くん』の感想

『吉祥寺の朝比奈くん』を読了。 中田永一先生の青春要素強めな短編集。 青春文学とはほとんど縁がなく、新海誠監督の『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』もいまいちピンとこなかった私ですが、本作はあざとさが一切ない爽やかな読み応えで、一気読み...
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こんな文章を書ける17歳がいたなんて『夏と花火と私の死体』の感想

『夏と花火と私の死体』を読了。 乙一先生の処女作であり、6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞の受賞作。 語り手がいきなり殺されたと思ったら、その後何もなかったかのように「死体の視点」として語り手を続行するという奇天烈な構成が印象深い作品。...
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“自分らしさ”に価値なんてない。『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』の感想

『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』を読了。 スウェーデンの心理学者が「自己啓発書ばっか読んでると人生詰むぞ! ストア派の哲学を見習え!」と喝破している本。 タイトルにある「加速文化」というのは、 ・プライベートで...
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経済合理性の鬼が人になるまで。『元彼の遺言状』の感想

『元彼の遺言状』を読了。 御曹司(元彼)の「自分を殺した犯人に財産を譲る」という遺言状が世間に公表され、敏腕弁護士が依頼人を犯人に仕立てるべく奔走する話。 第19回このミス大賞受賞作。 弁護士はサイコパスの多い職業ランキングの上位に並ぶ職業...
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裏タイトルも(いい意味で)酷い。『そして生活はつづく』の感想

『そして生活はつづく』を読了。 星野源が28歳だった頃のエッセイ集。 情緒不安定。不誠実。躊躇ない下ネタ。現在のパブリックイメージとかけ離れた話すぎて、途中まで「え、これ、ほんとに星野源が書いてるの?」と半信半疑になりながら読み進めていまし...
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なんとも素敵なタイトルでしょう。『葉桜の季節に君を想うということ』の感想

『葉桜の季節に君を想うということ』を読了。 自称「何でもやってやろう屋」の元探偵が怪しいビジネスを暴く話。 ミステリ小説マニアことヨビノリたくみさんが激推し! ということで読んでみました。 孤独な高齢者の心の隙につけ込む悪徳商法やヤクザへの...
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この「懐かしさ」はどこから来てるのだろう。『九龍ジェネリックロマンス 1〜9』の感想

『九龍ジェネリックロマンス 1〜9』を読了。 舞台は九龍。自分は過去を持っていないことに気付いた主人公が「私は誰なのか」を探っていく話。 序盤「このどこか懐かしい感じのタッチ好きだわー」と久々のロマンス漫画を楽しんで読んでいたら、唐突にミス...
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パンクス爺さんに惚れた。『宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発~』の感想

『宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発~』を読了。ベンチャーキャピタリストと元JAXAのエンジニアが「宇宙ビジネスの展望」について語っている本。 本書で取り上げられている話題は多岐に渡っていて、アルテミス計画などの現在世界で動いて...
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小説は「書けるから」書いたらしい。『大学の話をしましょうか: 最高学府のデバイスとポテンシャル』の感想

『大学の話をしましょうか: 最高学府のデバイスとポテンシャル 』を読了。 『すべてがFになる』の森博嗣先生が、国立大学での勤務経験を元にインタビューに答えていく本。 タイトルと内容紹介文からは「異色の経歴を持つ作家が独自の"大学論"を語る!...