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階段を降りれる社会に。『人事の組み立て』の感想

『人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~』を読了。雇用ジャーナリストの海老原氏が、日本企業の人事制度の過去・現在・未来について、欧米・欧州との比較や近年流行りの"ジョブ型"に関する議論を交えて分析している本。大学で人事マネジメントの講義...
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『佐野菜見作品集』の感想

『佐野菜見作品集』を読了。『坂本ですが?』『ミギとダリ』の佐野菜見先生の短編集。『ミギとダリ』は、『ギャグマンガ日和』のバカバカしさと『約束のネバーランド』の謎解きとサスペンス要素がせめぎ合っているような作風がとても好みだったんですが、本書...
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「あなたは、信じるものを見つけないといけない」『サラバ!』の感想

『サラバ!』を読了。家庭崩壊した一家がそれぞれの「信じるもの(=価値観)」を見つけるまでの30年間の話。第152回直木賞受賞作。Xの読書アカウントの「名刺代わりの10冊」に本作がよく挙げられているのを見かけるので、どんなもんかと読んでみまし...
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透き通った青春。『福島鉄平短編集 スイミング』の感想

『福島鉄平短編集 スイミング』を読了。ジャンプ+で『放課後ひみつクラブ』を連載中の福島鉄平先生による短編集。少年ジャンプに短編を寄稿している先生なだけあって、画風はいい塩梅のデフォルメ具合で読みやすいし、どの話も純度100%の青春ラブコメと...
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「だからこそ、わたしたちは死ななければならない。」『ハーモニー』の感想

『ハーモニー』を読了。人類が病を克服した高度医療社会で自殺を図る3人の少女の物語。日本SF大賞受賞作。プログラミングコードとともに記述されるストーリーは"誰"の物語なのか。これを読んでいるのは"誰"なのか。意味の分からなかったコード形式の文...
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こんな私にも、すっと入ってくる青春文学『吉祥寺の朝比奈くん』の感想

『吉祥寺の朝比奈くん』を読了。中田永一先生の青春要素強めな短編集。青春文学とはほとんど縁がなく、新海誠監督の『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』もいまいちピンとこなかった私ですが、本作はあざとさが一切ない爽やかな読み応えで、一気読みして...
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こんな文章を書ける17歳がいたなんて『夏と花火と私の死体』の感想

『夏と花火と私の死体』を読了。乙一先生の処女作であり、6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞の受賞作。語り手がいきなり殺されたと思ったら、その後何もなかったかのように「死体の視点」として語り手を続行するという奇天烈な構成が印象深い作品。殺さ...
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“自分らしさ”に価値なんてない。『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』の感想

『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』を読了。スウェーデンの心理学者が「自己啓発書ばっか読んでると人生詰むぞ! ストア派の哲学を見習え!」と喝破している本。タイトルにある「加速文化」というのは、・プライベートでも仕事...
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経済合理性の鬼が人になるまで。『元彼の遺言状』の感想

『元彼の遺言状』を読了。御曹司(元彼)の「自分を殺した犯人に財産を譲る」という遺言状が世間に公表され、敏腕弁護士が依頼人を犯人に仕立てるべく奔走する話。第19回このミス大賞受賞作。弁護士はサイコパスの多い職業ランキングの上位に並ぶ職業ですが...
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裏タイトルも(いい意味で)酷い。『そして生活はつづく』の感想

『そして生活はつづく』を読了。星野源が28歳だった頃のエッセイ集。情緒不安定。不誠実。躊躇ない下ネタ。現在のパブリックイメージとかけ離れた話すぎて、途中まで「え、これ、ほんとに星野源が書いてるの?」と半信半疑になりながら読み進めていましたが...