境界すら見えてこない未熟さに気付かされた。『物語ること、生きること』の感想

感想

物語ること、生きること』を読了。

「守り人」シリーズの上橋菜穂子先生が自身の人生を振り返るエッセイ本。

物腰柔らかな文体から伝わってくる先生の“意志の強さ”が印象的でした。

「体が弱い」「甘やかされて育った」といった自身のコンプレックスと向き合いながら、文化人類学のフィールドワークに身を投じ、小説家としても国際アンデルセン作家賞を受賞する面目躍如ぶりは、そのまま朝ドラになりそうだなと思いました。

おばあちゃんが話してくれる民話が大好きで、ねこを見るたび隣で踊っていたり、強さに憧れてパワーリストを着けて登校していたお茶目な少女時代の話も面白かったです。
『境界の上に立つ人』になりたい」という研究者としての矜持もかっこいい。

まだ著書を読んだことないけど、先生の人柄に惚れてしまったので今度読んでみよう。

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