『税金で買った本 公式ファンブック 図書館ともっと仲良くなれる本』を読了。
7巻までに登場したキャラクター紹介やクソ利用者図鑑をはじめ、作者2人の対談や全国の図書館ガイドやなど、ファン垂涎の内容満載の本。
「キャラクター名は実在の作家さんのオマージュ」だとか、「読者層を意識して登場人物の年齢をあえて若めに設定している」など面白い裏話が沢山載っていましたが、とりわけ興味深かったのは、実際に現場で働かれている司書さんへのインタビュー記事。
司書の高田氏が語るインターネット時代における図書館の役割を読んでいると、「この話『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で取り上げて欲しかったなぁ」という気持ちになりました。
三宅香帆さんの主張では「現代人は忙しさのあまり、他人の文脈に触れる余裕がないから本が読めないのだ!」ということでしたが、「本と人をつなぐ」ことが仕事である図書館員の方々はこの問題をどう考えるのか気になりますね。
「ノイズの少ない情報に早くたどり着くこと」に価値があるネットの世界と、ノイズだらけの図書館。
ピンポイントで本を借りに足を運んでも、歩いているうちに予想もしなかった本との出会いがある図書館が私は大好きです。
『税金で買った本』は誰でも図書館の魅力に触れられる素晴らしい作品なので、これからも推していきたいと思います。
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