『白夜行』を読了。
東野圭吾版『火車』。
827ページもある長編ミステリですが、中だるみが一切なく一気に読み切ってしまいました。
作中では人生の浮き沈みを昼と夜に例えて、白夜を生きる2人の主人公を描いてましたが、「主人公の一人称視点がない」 「結局腹の底はだれにも分からない」という点で、「白夜というよりは皆既日食っていう感じがするなー」とか思いました。
『火車』と同じように他者視点からしか主人公が描写されないので、物語が進んで段々と人物像の輪郭は浮かび上がってくるけど、当の本人の思考や感情はブラックボックスのまま終わるところとか皆既日食っぽいですよね。
まぁ単に『テスカトリポカ』を引きずってるからそう感じるだけかも知れませんが。
山田孝之と綾瀬はるかが主演を務めるドラマ版も評判がいいらしいので、いつか観てみたいなぁ。
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