2024-06

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“世捨て人”を俗世間につなぎとめる家族にグッときた。『物理学者のすごい思考法』の感想

『物理学者のすごい思考法』を読了。 「物理学者からは世界がこう見えている!」というのをユーモア全開で綴った日常科学エッセイ。先日、物理学者の先生に直接お話を伺える機会があったので、話のネタになるかなと思い読んでみました。 「"無限"や"カオ...
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宇宙から地球を見たら、どう見えるだろうか?『新版 宇宙に命はあるのか 生命の起源と未来を求める旅』の感想

『新版 宇宙に命はあるのか 生命の起源と未来を求める旅 』を読了。 NASAの火星探査チームメンバーの著者が、「科学を発展させ、人類を宇宙に向かわせてきた”〇〇の力”」について、宇宙探査の歴史、未来の展望と絡めてエモ文章で書き上げた本。 本...
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“ミステリランキング5冠”は伊達じゃない。『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読了。 死者と交信できる少女と推理小説作家が事件を解決していく話。 序盤は『謎解きはディナーのあとで』のようなミステリに馴染みがない人でも楽しく読めるポップさはあったものの、ミステリランキング5冠達成して...
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“つながり”の再定義。『宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力』の感想

『宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力』を読了。 宇宙ステーションという閉鎖空間に通算344日も滞在した”究極のリモートワーカー”野口宇宙飛行士が、「物理的な距離のあるなし関係なく、人と人...
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離婚できない苦しみ。『妻が口をきいてくれません』の感想

『妻が口をきいてくれません』を読了。「理由は分からないが妻が口を聞いてくれない。つらい。」夫視点と「夫のことはもう諦めた。子どもが大きくなるまでただ耐える。」妻視点で進む夫婦間不和の話。本作では「離婚したいのにできない夫婦の心情」がリアルに...
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もやはセルフコンパッションの教材なのでは。『マッチョグルメ』の感想

『マッチョグルメ』を読了。 ジャンプ+で『筋肉島』を連載中の成田成哲先生が描く、マッチョがチートデイにグルメを食す話。ボディメイクにそこまで関心がない私でも、チートデイに低脂質高タンパクなローストビーフ丼を頼んだ際に内なる"筋肉至上主義者(...
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“覗く”ことに疲れていませんか?『箱男』の感想

『箱男』を読了。自らを社会から切り離し、段ボールを被って生活する「箱男」の手記の話。 手記の書き手も時間軸もころころ変わるし、現実と妄想が入り混じっていてすごく読みづらいんですが、安部公房先生の鋭敏な言語感覚に脳が馴染み始めてからは「美術館...
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タイトルのまんまな作品。『アナーキー・イン・ザ・JKタイトル』の感想。

『アナーキー・イン・ザ・JK』を読了。 『銀魂』の下ネタとあらゐけいいち先生の『日常』の世界観を足して2で割ったような、女子高校生オムニバスコメディの短編集。 下ネタに弱いサイクロプスJK、発情するとおしりが光るホタルJK、と付き合ってる女...