『何者』を読了。
“軸”が異なる大学生たちが就活を進めていく話。
「確固たるものさしがないから、自分が集団の中でどれくらいの位置にいるのかが分からなくて怖い」
「X(出版当時はツイッター)上の就活生のつぶやきが気になる」
みたいな”就活あるある”だけで終わるのではなく、就活を舞台に「自分は何者か」という問いを突きつけられる大学生たちの不安や焦り、劣等感、フラストレーションがリアルに描かれていて共感の嵐でした。
特に最後の展開は、まさに「溝内をバットで殴られる衝撃」でして、クリーンヒットし過ぎて息ができなくなりました。
“就活”がテーマの作品ではありますが、
・気がつくとSNSを見てしまう人
・いま取り組んでいることがイマイチうまくいっていない人
・「想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。」←に共感する人
には激烈におすすめします。
ただ、就活生の方が読むとかなりメンタルがやられると思うので、口直しに『クランボルツに学ぶ 夢の諦め方』を読むとすこし前向きになれるかも知れません。
映画のほうも観てみたいなー
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