江戸も令和もねこはねこ。『ねこと国芳』の感想

感想

『ねこと国芳』を読了。
歌川国芳が描いた「ねこの絵」が沢山入っている本。
美術館で見かけてジャケ買い。

ねこはなぜ可愛いのか、という問いの答えの一つとして「ベビースキーマ」という説明がありますが、「人間の赤ちゃんの特徴を赤ちゃん以上に備えているから可愛いのだ!」ということと、著者の「国芳は類まれなる観察眼を持ち、人間の動きや表情を生き生きと描いた。猫の絵が上手いのは人間の絵が上手いからだ。」という論説が合点がいきすぎて、途中から鼻息荒くしながら読み進めました。

和の動物といえば鶴だとか柴犬を連想しがちですが、この本を読むと、いかにねこが江戸時代から日本人の暮らしに溶け込み親しまれていたのかがよく分かります。
「お菓子の袋を被せられた猫」が何匹か登場するんですが、その子たちを見るたび「気になる女の子に意地悪しちゃう男子」みたいな、好きだからこそちょっかいをかけたくなるいじらしさは、江戸も令和も変わらないんだなぁと、なんかウキウキしちゃいました笑

「私は猫の前脚と背中にたまらなく惹かれるんだ!」という新しい発見もできて非常に満足。

ねこを飼いたい人にも、ねこを飼ってるひとにも激しくおすすめですので、ぜひ。

スピンの先についてる、ねこちゃんの凛とした表情と丸っこいシルエットのギャップも愛らしくて最高です。

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