『吉祥寺の朝比奈くん』を読了。
中田永一先生の青春要素強めな短編集。
青春文学とはほとんど縁がなく、新海誠監督の『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』もいまいちピンとこなかった私ですが、本作はあざとさが一切ない爽やかな読み応えで、一気読みしてしまいました。
あくまで青春を主軸に置いていますが、いい塩梅の叙述トリックが織り込まれているのも心地良い。
大好きな書簡形式の短編も入っていたのが個人的にポイント高かったです。
表題作の『吉祥寺の朝比奈くん』は「これ実写化したら映えるだろうなー」と思いながら読んでいたんですが、もうすでに実写作品が出てるみたいですね。今度観てみようかな。
青春という言葉に食指が動かない方にこそおすすめ。
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